カビQ&A


Q:カビとはどんな生物
A:カビは微生物に一種で正式には真菌と呼ばれています。真菌は、酵母と糸状菌に分けられます。建物などに発生する菌はほとんどが糸状菌で光合成を持たずに有性又は、無性的に繁殖する生物群です。


Q:どのように繁殖しますか?
A:胞子から菌糸を基質(建材・食品)中に伸ばし、糸状に盛んに分枝して栄養体を作ります。生殖期に入ると気中に菌糸を出し、その先端に胞子柄を直立し、その先端に胞子を実らせます。

Q:酵母とは?
A:円形や楕円形をした細胞で細菌などと似ていますが、細菌と違うのは真核細胞を持ち主として発芽により増殖します。浴室などに白・黒・クリーム・ピンクなどの糊状をした集落を作りますが、糸状菌のような 大きな集落を作るようなことはほとんどありません。

Q:カビの生息環境は何?
A:カビの生育は、温度・水分・栄養・酸素や水素イオンなどがあげられ因子状態によってカビは活発に生育したり、休止・死滅したりします。

Q:水がなくてもカビは、生えますか?
A:カビは空気中の水分を利用できますので水がなくてもカビは育ちます。
●細菌は(大腸菌・乳酸菌・フドウ球菌)水分の多い環境でしか育ちません。
●好湿性カビは(ススカビ・アカカビ・黒色酵母様菌)湿気の多い所で育ちます。相対温度90%以上で成長。
●中湿性カビは(コウジカビ・アオカビ)相対湿度80%以上で成長します。
●好乾性カビは(アスペルギルス・かわきコウジカビ・アズキイロカビ)相対温度65%以上で成長します。

Q:カビはどのような所に発生しどのような所には発生しませんか?
A:●人の手による掃除が繰り返されないところ。
A:●紫外線にさらされないところ
A:●表面が固く平らなところが苦手
A:●発育阻害分子のあるところは苦手

Q:カビにはどのような種類がありますか?
A:●鞭毛菌類。190属・1100種
単細胞又は菌糸体性で菌糸には隔壁がなく胞子及び配偶子は一般に鞭毛をもった遊走子を形成し運動する。魚類寄生菌です
A:●接合菌類。115属・610種
菌糸体性で菌糸には隔壁がなく胞子及び配偶子は不動性。建物・皮革・食品土壌に生育するケカビ属菌
A:●子のう菌類。1950属・15000種
菌糸体性で菌糸は隔壁をもつ、子のうと呼ばれる特殊な細胞内の子のう胞子を形成醸作用酵母やパン酵母サッカロミケス属菌は有名。木材の軟腐菌であるケトミウム属菌
A:●担子菌類。1900属・12000種
菌糸体性で菌糸は隔壁をもつ、有性生殖の結果、担子器と呼ばれる特殊な細胞上に担子胞子を形成。木材腐朽菌であるイドタケ・ナミダタケ・などキノコ類の大部分。
A:●不完全菌類。1825属・15000種
菌糸体性で菌糸には隔壁をもつ。住宅やその他の建築に多発する。無性生殖のみのものと有性生殖のしられている菌群の不完全世代の菌群。

これらの菌はほんの一部です。

Q:カビが発生した住宅の空気はどのくらい汚染されますか?
A:側定例では、空気虫菌は、きわめて少ないそうです。1uの真菌数は浴室1400、カーペットの部屋830、畳の部屋400、平均の660となり、外気の真菌と比べると平均で8倍。浴室は17.5倍となります。 健康を考えるならばやはり、直ちに殺菌して、室内浮遊菌の根源を絶滅するか、空気清浄機で除去し浄化を心がけましょう。

Q:カビによってかかる病気にはどのような物がありますか?
A:真菌感染症
カビの胞子や菌糸が皮膚から侵入したり、呼吸器経口的に体内に取り込まれたものが定着したところで増殖し、機能的な障害を起こした病気。
A:真菌アレルギー症
カビによって起こる各種のアレルギー症です。
A:真菌中毒症
カビ毒マイコトキシンと毒キノコ等を喫食することによっても起こる食中毒症。。

Q:カビによる感染症とは?
A:代表的なものに水虫があります。水虫はトリコフィトンと言うカビが皮膚の角質に入り込むことで起こります。命にはかかわりませんが、悩まされている人はたくさんいます。 内科で扱うカビの真菌症は、カビの胞子を吸い込むことにより肺から全身に広がります。カビが原因と解らず風邪で終わる人もいます。人体内部でカビが増殖する病気には、常在菌によるカンジダ症と環境由来のカビによる アスペルギルス症・クリプトコッカス症などがあります。また、免疫力の低下している人に感染し病気を起こすことを日和見感染と言います。

Q:病原真菌の対策について教えてください
A:住宅内で発生している菌、ほとんどがアレルゲンとなるカビです。アレルギーの人が家内にいる人は、カビはダニの次にアレルギー喘息の原因ですからすぐにカビ退治してください。 特にカーペット類には、アルゲンとなる菌、日和見真菌・皮膚糸状菌・エクソフィアラ等がたくさん生息してますし、またダニも沢山生息しています、畳敷きされたカーペットは取り除いたり、掃除を豆にして清潔にして下さい。

Q:クロス表面にしみが現れましたどのようにしたら良いですか?
A:これはセッコウボードと壁紙にもより、セッコウボードについては、表面の紙に浮遊菌が菌がつきやすく、紙が柔らかい為、水分を含みやすくまた、製造時にセッコウの粘度調整や硬化遅延の為、添加 されるものは栄養とな為、気をつけなくてはだめ、中にはセッコウボードの両面の紙に防カビ剤を含ませたセッコウボードもあるそうですが、これを使えばと速断するのは危険です。 クロスについては、クロス糊の水分と合わせクロス裏紙に供給しますので、クロス糊中又は、カベなどに付着しているカビの胞子があれば発育しクロス上に現れます。対処法として次にあげてみます
@防カビボンドであらかじめ殺菌した表面を外に向けセッコウボードを張り、残った面も殺菌する。
A防カビ剤入りでんぷん糊でビニールクロスを張り透明な防カビ塗料でクロス表面をコートする。(コンクリート外面防水・室内ビニールクロスは透湿性の優れた物を使用する)

Q:自分でカビ退治するには?
A:
@カビが発生している部分に掃除機はかけない。カビの胞子を部屋の中にまき散らす結果となる。
A発生部に一般の塗料を塗っては行けない。カビに栄養を与える結果となりまた発生する。
B締め切った部屋でメタノール(70%溶液)殺菌をしてはいけません。気化したメチルアルコールを吸うと頭痛等を起こします。
C次亜を素手で取り扱ってはいけません。皮膚刺激性が強いから
D次亜で漂白した後、すぐに防カビ塗料を塗らないで下さい。次亜が残っているとカビ剤を酸化してしまい効力が失われます。
E次亜でタイル目地を漂白・殺菌した後、すぐに水などで洗い流してはいけません。次亜が水に溶け流れます。
F次亜を含む防カビ剤と酸性タイプの洗剤は同時に使わない。化学反応を起こし塩素ガスを発生させます。

Q:畳カビを防除するにはどうしたらよいですか?
A:畳の表替や新床にする時にカビの予防をしてもらうのが賢明です。現在では、湿度を吸放出できるような床、ダニが出ないように作られたシート、防カビ加工された表(ゴザ)などもあります。 また、自分でやるには、窓を開放し、ゴム手袋をはめて亜塩素酸ナトリウム水を水で薄め約0.5%溶液にし、浸したスポンジで畳表を・裏をこすり、次にカビを拭き取ります。最後に消毒アルコールを刷毛で塗ります。これをカビが出なくなるまで繰り返してください。

Q:ジュータンの清掃とカビ防除するには?
A:ジュータンのそこにいるダニ・カビは掃除機で吸うことはできません。カーペットの場合は専用洗剤で泡を立て乾いたらクリーナーで吸い取ってください。(年2回位)カビが発生した敷物の場合、亜塩素酸ナトリウムで拭くと脱色してしまいますので やめてください。結果的には、アルコールで表・裏を拭くしかありません。

Q:和壁のカビ防除するには?
A:少ない面積で少量ならば患部を消毒用アルコールで拭いてください。多量に発生している場合は、マメな方ならできますが専門業者に頼む方が無難です。

Q:水まわりのカビを防除するには?
A:流し台とタイルの壁の出会い部分などは、ごみなどがたまりカビが生えやすくなっています。この場合、旧いシールなどで張ってある場合は、それをカッターなどで削り落とし、その部分をアルコールで消毒し、建材店などに売っている防カビシールをガンで打ち込みます。

Q:カビ防止するには?
A:水分をできる限りとりのぞくことと、カビ防止の時間に注意することです。
●水分
@カビは成長する為には水分が必要ですのでこぼした水や結露は拭き取って乾かしましょう
A室内で発生した水蒸気は室内を湿らせますので、風呂場や調理場は換気扇を回すと良いでしょう
B除湿は、夏に有効です夏は窓を開けても湿度は変わリませんのでエアコン・除湿機を使うのが良い
C断熱は冬に有効です。冬場、結露していなくても相対温度が高くなればカビは育ちます、しっかりした断熱で温度低下による相対湿度を防ぐことがカビの防止につながります。
D水漏れや雨漏りは早めに修繕しましょう
●時間
@カビが成長してまだ胞子が飛び散らないうちに取り除くことができればカビの繁殖を防ぐことができますので掃除をすることです。
A胞子は乾燥では死にませんが菌糸は乾燥で死にますので虫干しをして下さい。
B冷房期間中などのエアコンの内部など湿度を低くできない環境の場合、間欠的に乾燥をかけることによりカビの成長をとぎれさせ菌糸を殺すことです

Q:エアコン内部のカビの対処について?
A:エアコン内部は結露するので低湿度関係に保てません。そこでエアコンを使った後に送風でエアコン内部を乾燥させることにより、噴出し口でのカビの成長が中断されます。しかしエアコンのドレインには水がたまっている為、それを乾かすのに6時間くらいかかるそうです。 のでこれからのエアコンは水切れの早いエアコンになればもっと送風時間が短縮できるようになるのですが?。

Q:食品のカビ対策は?
A:食品貯蔵庫がカビの成長が可能な場合、長期保存するとカビ汚染になります、特に夏は温度・湿度が高いのでカビによる被害がおおくなります。床下収納庫には米などの乾燥食品は入れておかないようにします。また、乾いた食品は、乾燥剤と一緒に密閉容器・ポリ袋に入れ輪ゴムなどで 湿気ないようにする。カビは、マイナス18度では育ちません冷蔵庫を活用しましょう。

Q:衣類のカビ対策は?
A:タンスの奥にあった衣類にもカビは生えます。臭くなったり、茶色い斑点などがそうです。衣類も長期保存する場合はビニール袋に乾燥剤や防虫剤を入れ密閉して保存します。ケースなどの場合も同じことが言えます。

Q:書籍のカビ対策は?
A:紙のカビは、白い斑点や褐色の斑点になります。やはり上記と一緒で密閉し、書籍・本棚など晴れた日に陰干しをすると良いでしょう。

Q:浴室のカビ対策について?
A:浴室は家内でもっともカビが発生しやすいです。浴室は防湿構造になっていますので、意識的に乾燥させなくてはいつまでも水分が残りますので、換気扇を回し、窓を開けておきます。合理的には浴室を拭き取ってしまえばより効果的です。そのほかにも、お風呂のフタ・ドアなどは必ず閉めてください。 但し、高齢者がいる家で冬場に浴室が寒いと血圧が上がってしまうような人がいる場合は、フタをあけておいたほうが良い場合もあります。

Q:新築マンションについて?
A:建てた直後はコンクリートが乾いていない為、水蒸気の発生量が多く1年間はカビが発生しやすい状態です。例として、恒温恒湿室に、厚さ15cmのコンクリートを入れ、湿度20℃、相対温度20%で保管して、4〜5年で水分は平衝状態になるそうです。たとえば、コンクリートの湿気が和室の部分に出ると畳に大量のカビが発生しますし、 コンクリートを十分乾かさずクロスを張ったらやはりカビはでます。新築マンションの場合、晴れた日には風とおしをよくし、雨・曇り夜間には除湿機を使って乾燥する必要があります。

Q:カビ退治の時期はいつ頃がいいの?
A:5月は部屋の中、どこでもカビが活発になる時期です。この時期は、胞子が芽を出し菌糸だけの弱い時期でもあります。5月の晴れた日に普段空けない所に風を通し、収納物を天日に干すことをお勧めします、とくに浴室はカビが沢山発生した後より、ごくわずかの時のが掃除が楽です。

Q:カビの基本の掃除の仕方を教えてください?
A:水洗いできるところ(浴室)
@浴室のフタ・天井・イス・窓などに漂白剤を散布する。
A浴室から逃げる。
B扉を閉め15〜20分程度そのままにし放置する。
C丁寧に水洗いする。
A:水拭きできるところ
@洗剤・漂白剤・逆性石鹸などの薄め液を使って雑巾を固く絞り拭きとる。
A消毒アルコールをしみ込ませた布で殺菌しながら拭く。
A:水が使えないところ(押入)
@乾いた雑巾や掃除機をかけない。
A中性洗剤の薄めた液で雑巾を湿らせ拭く。
B布に消毒アルコールをしみ込ませ殺菌しながら拭く。
Cよく乾かし、掃除機をかける。